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[「My Library!」73]

2023年11月22日
『 My Library 』へようこそ〜♪ みなさんは本を読まれていますか?2023年「秋の読書週間」標語は、藤村伸子さんの標語「私のペースで しおりは進む」が入選されました。〈作者のことば〉(しおりがなかなか進まない本もあれば、一気に読んでしまう本もあり。読み終えればどちらも、充実感や感動を得ることができます。これからも心に残る物語との出会いを求めて、私のペースで読書を楽しみたいと思います)
では今回のおすすめ本は……。


■『君のクイズ』 小川 哲(著)

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか?真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり……。

2023年本屋大賞6位。小川さんの作品は初読み。『地図と拳』で直木賞受賞(2022年下半期)した作家さんだ。クイズを題材にした今までに読んだことのないミステリータイプの小説で一気読み。クイズ番組が好きなので、「なるほどね〜」とクイズプレーヤーの思考や生放送のクイズ番組作りの裏側が知れておもしろかった。しかし、なぜ読まれていない問題が解けたのか?は一応納得できたが、インパクトが弱くて、ラストも心に残るような驚きや感動がなかったのが……ちょっと残念。
おすすめ度は、★3つ半。


■『川のほとりに立つ者は』 寺地 はるな(著)

カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに……。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。

2023年本屋大賞9位。寺地さんの作品は初読み。「川のほとりに立つ者は」のタイトルの意味は回収できたが、正直心に響かなかった。清瀬は、松木を愛していたのだろうか?2月に喧嘩をして、コロナ禍といえ7月の事件まで逢わないでいられるのか?病院から連絡がきたのに「そんなやつ知りません」と答えそうなるって?まったく愛情を感じない。松木の母親もひどいもんで、意識不明の重体の息子に電話で接するあの態度は何なの?ネタバレになるけど、天音はさらにえげつない女だった。共感できない登場人物が多く、刺さる言葉も少なかったのが、心に響かなかった原因だな。巻頭から始まる「ニーナ」の話も微妙で、別にいらないのでは?
おすすめ度は、★2つ半。


――つづく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回のおすすめN3は、第6344回終了現在、第6259回より85回出現なしの[38]ボックスペア狙いで 5点。

[387] [398] [538] [813] [863]


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2023年11月22日
『 My Library 』へようこそ〜♪ みなさんは本を読まれていますか?2023年「秋の読書週間」標語は、藤村伸子さんの標語「私のペースで しおりは進む」が入選されました。〈作者のことば〉(しおりがなかなか進まない本もあれば、一気に読んでしまう本もあり。読み終えればどちらも、充実感や感動を得ることができます。これからも心に残る物語との出会いを求めて、私のペースで読書を楽しみたいと思います)
では今回のおすすめ本は……。


■『君のクイズ』 小川 哲(著)

生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか?真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり……。

2023年本屋大賞6位。小川さんの作品は初読み。『地図と拳』で直木賞受賞(2022年下半期)した作家さんだ。クイズを題材にした今までに読んだことのないミステリータイプの小説で一気読み。クイズ番組が好きなので、「なるほどね〜」とクイズプレーヤーの思考や生放送のクイズ番組作りの裏側が知れておもしろかった。しかし、なぜ読まれていない問題が解けたのか?は一応納得できたが、インパクトが弱くて、ラストも心に残るような驚きや感動がなかったのが……ちょっと残念。
おすすめ度は、★3つ半。


■『川のほとりに立つ者は』 寺地 はるな(著)

カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに……。「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。

2023年本屋大賞9位。寺地さんの作品は初読み。「川のほとりに立つ者は」のタイトルの意味は回収できたが、正直心に響かなかった。清瀬は、松木を愛していたのだろうか?2月に喧嘩をして、コロナ禍といえ7月の事件まで逢わないでいられるのか?病院から連絡がきたのに「そんなやつ知りません」と答えそうなるって?まったく愛情を感じない。松木の母親もひどいもんで、意識不明の重体の息子に電話で接するあの態度は何なの?ネタバレになるけど、天音はさらにえげつない女だった。共感できない登場人物が多く、刺さる言葉も少なかったのが、心に響かなかった原因だな。巻頭から始まる「ニーナ」の話も微妙で、別にいらないのでは?
おすすめ度は、★2つ半。


――つづく。

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今回のおすすめN3は、第6344回終了現在、第6259回より85回出現なしの[38]ボックスペア狙いで 5点。

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