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[「My Library!」72]

2023年10月11日
『 My Library 』へようこそ〜♪夏の暑さもようやく一段落して、夜が過ごしやすくなりましたね。秋は本を読むのに最適な気候です。最近は、ニュースやスポーツ番組以外ほとんどテレビを観ることなく、本を読んでいます。本の良いところは自分のペースで読み進める事ができます。たまたま読んでいた本の一文がきっかけで、いろいろ考え始めてしまったら、いったん本を読むのを中断して、心行くまで自分の考えに浸る事ができます。テレビや映画ですとそのまま内容が進んでしまいますが、本ならいくらでも立ち止まって、思考を深める事ができるのです。本を読む事によって、自分では思いつかなかった考え方に触れたり、そういう考えもあるのだという事に気が付かされたりする事もあります。
では今回のおすすめ本は……。


■『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇 美緒(著)

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。

安壇さんの作品は初読み。チェロに馴染みがないし、音楽の著作権問題も別に知りたいとは思わなかったので、2023年本屋大賞2位をとらなかったら、手に取ってなかっただろう。トラウマを抱えた橘は、スパイとしての行動をとりながら講師と演奏仲間と交流を深めていく。信頼と裏切りの葛藤で悩む橘の心情がつらい。チェロを通して知り合った人間関係のすばらしさに気づいたとき、新たに橘の未来が始まる。バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聞きながら読むとより一層物語に浸れる。
おすすめ度は、★4つ。


■『ブルースRed』 桜木 紫乃(著)

釧路の街を、裏社会から牛耳る影山莉菜。亡父・博人の血をひく青年を後継者として育て、官僚から代議士への道を歩ませようとしていた。「男と違って、女のワルには、できないことがない」亡き父の言葉を胸に、重い十字架を背負った女が、幾度もの裏切りの果てに……。『ホテルローヤル』『家族じまい』を経てデビュー20年目の桜木紫乃が放つ最高傑作!

久しぶりに桜木ワールドが読みたくて手に取った。桜木さんらしく、官能的な描写から始まり、暗くて寒々しい釧路の閉塞的な情景や心情をうまく描いている。息が詰まりそうな重苦しい雰囲気が漂うけれど、主人公の裏社会を牛耳る莉菜のワルさがいまいち伝わらなかった。展開が早いので、ちょっと物足りないが、一気に読めるおもしろさがある。『ブルース』の続編らしく、読んでいないので目にとまったら読んでみよう。
おすすめ度は、★3つ。

――つづく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回のおすすめN3は、第6314回終了現在、第6206回より108回出現なしの[56]ボックスペア狙いで 10点。

[056] [156] [256] [356] [456]
[556] [656] [756] [856] [956]

※速報:令和5年11月6日(月)第6335回より11月10日(金) 第6339回までナンバーズの抽せんは大阪抽せんとなります。


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2023年10月11日
『 My Library 』へようこそ〜♪夏の暑さもようやく一段落して、夜が過ごしやすくなりましたね。秋は本を読むのに最適な気候です。最近は、ニュースやスポーツ番組以外ほとんどテレビを観ることなく、本を読んでいます。本の良いところは自分のペースで読み進める事ができます。たまたま読んでいた本の一文がきっかけで、いろいろ考え始めてしまったら、いったん本を読むのを中断して、心行くまで自分の考えに浸る事ができます。テレビや映画ですとそのまま内容が進んでしまいますが、本ならいくらでも立ち止まって、思考を深める事ができるのです。本を読む事によって、自分では思いつかなかった考え方に触れたり、そういう考えもあるのだという事に気が付かされたりする事もあります。
では今回のおすすめ本は……。


■『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇 美緒(著)

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。

安壇さんの作品は初読み。チェロに馴染みがないし、音楽の著作権問題も別に知りたいとは思わなかったので、2023年本屋大賞2位をとらなかったら、手に取ってなかっただろう。トラウマを抱えた橘は、スパイとしての行動をとりながら講師と演奏仲間と交流を深めていく。信頼と裏切りの葛藤で悩む橘の心情がつらい。チェロを通して知り合った人間関係のすばらしさに気づいたとき、新たに橘の未来が始まる。バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聞きながら読むとより一層物語に浸れる。
おすすめ度は、★4つ。


■『ブルースRed』 桜木 紫乃(著)

釧路の街を、裏社会から牛耳る影山莉菜。亡父・博人の血をひく青年を後継者として育て、官僚から代議士への道を歩ませようとしていた。「男と違って、女のワルには、できないことがない」亡き父の言葉を胸に、重い十字架を背負った女が、幾度もの裏切りの果てに……。『ホテルローヤル』『家族じまい』を経てデビュー20年目の桜木紫乃が放つ最高傑作!

久しぶりに桜木ワールドが読みたくて手に取った。桜木さんらしく、官能的な描写から始まり、暗くて寒々しい釧路の閉塞的な情景や心情をうまく描いている。息が詰まりそうな重苦しい雰囲気が漂うけれど、主人公の裏社会を牛耳る莉菜のワルさがいまいち伝わらなかった。展開が早いので、ちょっと物足りないが、一気に読めるおもしろさがある。『ブルース』の続編らしく、読んでいないので目にとまったら読んでみよう。
おすすめ度は、★3つ。

――つづく。

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今回のおすすめN3は、第6314回終了現在、第6206回より108回出現なしの[56]ボックスペア狙いで 10点。

[056] [156] [256] [356] [456]
[556] [656] [756] [856] [956]

※速報:令和5年11月6日(月)第6335回より11月10日(金) 第6339回までナンバーズの抽せんは大阪抽せんとなります。

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